いやあ、まいったよ。
この前、昔からの付き合いの社長仲間と飲んでたんだけど、そこで聞いた話が本当にひどくてね。
「山田さん、ファクタリングでえらい目に遭ったヤツがいるんすよ…」って。
うちの会社みたいにファクタリングに助けられて、攻めの経営ができるようになった会社もあれば、一歩間違えると会社が傾きかねないようなワナにはまっちまう会社もある。
これが現実なんだよな。
正直なところ、ファクタリングは今のうちの会社にとって、なくてはならない資金調達の手段の一つだ。
だからこそ、これから利用を考えている人には、絶対に失敗してほしくない。
今日は町工場の親父として、同業者から聞いた「こんなファクタリング業者は絶対に避けろ!」っていうリアルな話と、ファクタリング詐欺を見分けるためのポイントを、包み隠さず話していこうと思う。
自分の会社を守るために、ぜひ最後まで読んでいってくれよな。
目次
同業者から聞いた“地雷業者”の特徴とは?
まず、どんな業者がヤバいのか。
仲間内で「こういうのは気をつけろよ」って話してる、典型的な特徴をまとめてみたよ。
無理な契約を迫る強引営業
「今決めないと、この条件はなくなりますよ!」
「他社を検討する時間なんてないでしょう?」
こんな風に、こっちの足元を見て契約を急かせる業者は、まず間違いなくアウトだ。
本当にこっちのことを考えてくれる業者なら、じっくり考える時間を与えてくれるもんだよ。
手数料が異常に高い
ファクタリングにはもちろん手数料がかかる。
でも、その相場ってもんがあるんだ。
2社間なら大体8%~18%くらいかな。
「手数料30%って言われたんすよ…」
なんて話を聞くと、それはもうファクタリングじゃなくてヤミ金に近い。
資金繰りに困ってるからって、法外な手数料を飲む必要は全くないからな。
契約内容が不透明、説明があいまい
こっちが「この項目ってどういう意味ですか?」って聞いても、「まあ、大丈夫ですから」とか「細かいことは気にしなくていいですよ」みたいにごまかす担当者。
これも危険信号だ。
特に注意したいのは、以下のポイントだ。
- 契約書に「債権譲渡契約」としっかり書かれているか
- 手数料以外に、よくわからない費用が上乗せされていないか
- 万が一、売掛先が倒産した時のリスクはどっちが負うのか(償還請求権の有無)
こういう大事なことをあいまいにされたら、その業者とは契約しちゃダメだ。
口コミや評判が不自然に良すぎる
ネットで調べると、やたらと「最高の業者です!」「感謝しかありません!」みたいな口コミばっかり出てくる業者も、ちょっと疑った方がいいかもしれない。
もちろん良い業者もたくさんあるけど、どんなサービスだって100%全員が満足するなんてことはあり得ないからな。
良いことしか書いてないのは、逆に不自然だと思っていい。
電話応対や担当者の態度が不誠実
これは基本中の基本だけど、電話した時の態度が悪かったり、質問に対して横柄な態度を取ったりするような会社は、そもそもビジネスパートナーとして失格だよな。
こっちは大事な会社の未来を託そうとしてるんだ。
その気持ちを汲んでくれないような担当者とは、関わらないのが一番だ。
実例に学ぶ「こんな業者だったら注意」
言葉で説明するだけじゃ、なかなかピンとこないかもしれない。
ここからは、俺が同業者から直接聞いた、生々しい失敗談をいくつか紹介するよ。
ケース1:実際に騙された同業者の話
これは、プレス加工をやってる仲間の話だ。
急な大口受注で材料費が必要になって、初めてファクタリングを使おうとしたらしい。
ネットで見つけた業者に連絡したら、対応が早くてすぐに契約できたって喜んでたんだ。
でも、契約書をよく読まないでサインしちまったのが運の尽き。
契約書の隅っこに、小さな文字で「債権譲渡登記を必須とする」って書いてあったんだと。
結局、その登記のせいで取引先にファクタリングの利用がバレて、信用問題に発展しちまった。
「安くて早い」って言葉に釣られた結果、一番大事な取引先との信頼を失いかけたんだから、目も当てられないよ。
ケース2:「話が違う!」契約後に手数料が倍になった
「最初は手数料8%って言ってたのに、契約が終わったら『事務手数料だ』『印紙代だ』って色々追加されて、結局15%以上取られた…」
これもよく聞く話だ。
見積もりの段階では安い手数料を提示して、契約を結んだ後からなんだかんだ理由をつけて費用を上乗せしてくる。
こっちはもう後には引けないから、泣く泣く支払うしかない。
最初に総額でいくらかかるのか、ハッキリさせない業者は信用しちゃいけないってことだな。
ケース3:入金が遅れて給与が払えなくなった事例
「最短即日入金!」ってホームページに書いてあったから信じたのに、申込から1週間経っても入金されない。
担当者に電話しても「今、手続き中ですので…」の一点張り。
結局、従業員の給料日までに資金が間に合わなくて、頭を下げて回るハメになった社長もいる。
スピードを売りにしている業者ほど、その実績が本当にあるのか、慎重に見極める必要があるよな。
ケース4:担当者が突然連絡不通に…その後の混乱
契約して、こっちが請求書を送った途端に担当者と連絡が取れなくなる。
これも悪質なケースだ。
入金はない、状況もわからない。
会社に電話しても「担当は不在です」ばかり。
結局、別の業者に相談して、弁護士を入れて…って、余計な時間と金がかかる最悪のパターンだ。
良い業者と悪い業者、何が違うのか?
じゃあ、良い業者と悪い業者って、具体的にどこが違うんだ?って話だよな。
俺なりにまとめてみると、こんな感じになる。
比較ポイント | 良い業者 | 悪い業者(地雷業者) |
---|---|---|
説明 | 専門用語を使わず、メリット・デメリット両方を丁寧に説明してくれる | 都合の悪いことは隠し、あいまいな説明でごまかそうとする |
契約 | 契約を急かさず、考える時間を与えてくれる。契約書も明確。 | 「今だけ」と即決を迫る。契約書の内容が複雑で不透明。 |
手数料 | 見積もりが明確で、追加費用がないことを約束してくれる | 手数料が相場より異常に高い。後から追加費用を請求する。 |
担当者 | 親身になって相談に乗ってくれる。レスポンスが早い。 | 態度が横柄。連絡が遅い、または取れなくなる。 |
実績 | 長年の実績があり、会社の所在地や情報が公開されている | 設立年数が浅い。会社の場所が不明確(レンタルオフィスなど)。 |
結局のところ、こっちを一人の経営者として尊重し、対等なパートナーとして向き合ってくれるかどうか。
その違いが一番大きいんじゃないかな。
山田流・地雷業者を見分けるための7つのチェックリスト
いろいろ話してきたけど、最後に俺が業者を選ぶ時に必ずチェックしてるポイントを教えるよ。
難しいことじゃない。
当たり前のことを、ちゃんと確認するだけだ。
- 最初の電話対応はどうだったか?
言葉遣いや態度は丁寧か。こっちの話をちゃんと聞いてくれるか。会社の第一印象はここで決まる。 - 担当者の説明に一貫性があるか?
言うことがコロコロ変わらないか。質問に対して、自信を持ってハッキリ答えてくれるか。 - 「即決を迫る」言動はないか?
「今日中に決めてください」は危険信号。比較検討する時間を与えてくれるのがまともな業者だ。 - 契約書をじっくり見せてくれるか?
「持ち帰って検討します」と言って、嫌な顔をされないか。契約書を渡したがらない業者は論外だ。 - 手数料の内訳が明確か?
「総額でいくらですか?」と聞いて、明確に答えられるか。諸経費の内訳も必ず確認する。 - ネット上の評判が極端に良すぎないか?
良い口コミも悪い口コミも両方見て、総合的に判断する。サクラの可能性も頭に入れておく。 - 他社と比較する余裕を与えてくれるか?
「ぜひ他社さんと比べてみてください」と言えるのは、自社のサービスに自信がある証拠だ。
町工場経営者として伝えたい“気をつけるべき心構え”
最後に、町工場の親父として、みんなに伝えたいことがある。
テクニックも大事だけど、結局は経営者としての心構えが一番大事なんだよ。
「急ぎすぎるとロクなことがない」
資金繰りが厳しい時ほど、焦っちまう気持ちは痛いほどわかる。
でも、そんな時こそ一回立ち止まって、深呼吸するんだ。
焦りは判断を鈍らせる。
その隙を、悪い業者は狙ってくるんだからな。
「疑問は全部聞く、聞いて納得できなければやめる」
「こんなこと聞いたら、バカにされるかな?」なんて思う必要は全くない。
こっちは素人なんだから、わからなくて当たり前。
納得できるまで、何度でも質問する。
それでも不安が消えないなら、その話は断る勇気が必要だ。
「正直なところ、不安な気持ちは最後まで残る」
どんなに良い業者だと思っても、初めての取引は不安なもんだ。
「本当に大丈夫か?」って気持ちは、入金されるまで消えないかもしれない。
それは当たり前の感情なんだよ。
その不安に寄り添ってくれる業者こそ、信頼できるパートナーなんだと思う。
「だからこそ、同業者との情報交換が命綱になる」
「最近どうよ?」「資金繰り、大変じゃないか?」
こういう何気ない会話が、いざという時に自分を助けてくれる。
俺が今日話したことだって、全部仲間から聞いた生の情報だ。
一人で抱え込まずに、信頼できる同業者と繋がっておくこと。
それが、俺たちみたいな中小企業にとっては何よりのセーフティネットになるんだよ。
まとめ
今日は、同業者から聞いた「避けるべきファクタリング業者」の話をさせてもらった。
ポイントをもう一度おさらいしておくぜ。
- 強引な営業や、手数料が異常に高い業者は絶対に避けること。
- 契約内容があいまいで、説明が不誠実な業者も危険信号だ。
- 同業者のリアルな失敗談は、何よりの教訓になる。
- 業者選びは、手数料だけでなく、担当者の人柄や会社の信頼性も見て判断すること。
- 焦らず、疑問は全て解消し、納得してから契約することが鉄則だ。
ファクタリングは、正しく使えば本当に心強い味方になってくれる。
現に、うちの会社はファクタリングのおかげで、従業員の給料も賞与も守りながら、新しい設備投資に踏み切ることができたんだからな。
怪しい業者に引っかかって、大事な会社を危険に晒すようなことだけは絶対にあっちゃいけない。
皆さんも「うちの会社を守る」っていう強い気持ちを持って、慎重に、そして賢くファクタリングと付き合っていってほしい。
町工場の親父からの、心からの願いだよ。