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町工場社長の資金調達日記 – ファクタリングで変わった経営

埼玉の町工場を経営する社長が、ファクタリングとの出会いで変わった日々を率直に記録。資金繰りの悩みから解放され、攻めの経営に転換した実体験を包み隠さず発信します。

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初めてのファクタリング – 800万円を4日で調達した話

Posted on 2025年7月7日2025年7月27日 by 山田太郎

どうも、埼玉の川口で小さな町工場をやってます、山田精密工業の山田太郎です。

社長なんて呼ばれてますけど、やってることは従業員18人と一緒に油にまみれてる、ただの町工場の親父です。

社長歴も気づけば25年。
これまでいろんなことがありましたが、数年前に経験した資金繰りの危機は、正直言って一番肝が冷えましたね。

今日はその時、藁にもすがる思いで初めて使った「ファクタリング」ってやつについて、包み隠さずお話ししようと思います。

「ファクタリングって、なんか怪しいんじゃないの?」
「手数料が高いって聞くけど、実際どうなの?」

俺も最初はそう思ってましたよ。
でも、結果として800万円をたった4日で調達できて、会社も従業員も守ることができたんです。

これは、きれいごとなんかじゃなくて、町工場の現場で起きたリアルな話。
同じように資金繰りで悩んでる社長さんたちの、何かのヒントになれば嬉しいです。

目次

  • 1 支払いサイト120日、迫る賞与——資金繰りの危機
  • 2 「ファクタリングって何だ?」との出会い
  • 3 800万円、4日で着金——実際の流れと内訳
  • 4 ファクタリングを使って分かったこと
  • 5 守りの経営から攻めの経営へ
  • 6 まとめ

支払いサイト120日、迫る賞与——資金繰りの危機

資金繰り表を見て冷や汗が出た日

あれは、夏の賞与を2ヶ月後に控えた、ある日のことでした。

経理の嫁さんから渡された資金繰り表を見て、思わず「え?」って声が出ましたよ。
帳簿上は、ちゃんと利益が出てる。
黒字なんです。

でも、通帳に残る予定の現金が、どう計算しても足りない。
背中にツーっと、嫌な汗が流れたのを今でも覚えてます。

材料費の先払いと売上の回収遅れのギャップ

原因は分かってました。
うちみたいな自動車部品の業界は、材料を先に現金で仕入れて、作った部品を納品しても、その代金が入ってくるのはずっと先なんです。

特にその時は、一番大きな取引先の支払いサイトが90日から120日に延びるっていう、とんでもない知らせがあった直後でしてね。

仕事はある。
売上もある。
でも、手元に現金がない。

これが中小企業の現実です。
「黒字倒産」って言葉が、頭の中をグルグル回ってました。

銀行融資に時間がかかる現実

真っ先に頭に浮かんだのは、いつもお世話になってるメインバンクからの融資でした。

でも、銀行の融資って、やっぱり時間がかかるんですよ。
書類を揃えて、事業計画を説明して、審査があって…。
どんなに早くても1ヶ月はかかる。

こっちは、そんな悠長なこと言ってられない状況だったんです。

従業員とその家族を守るための苦悩

一番つらかったのは、従業員の顔が浮かんでくることでしたね。

うちの会社で、何年も一緒に頑張ってくれてる仲間たち。
その家族の顔。

あいつらの生活を考えたら、「悪い、今度のボーナスは出せねえ」なんて、口が裂けても言えませんでした。

「社長の仕事は、従業員とその家族を守ることだ」
これは、俺が会社を作った時からの信念です。
その信念が、今まさに試されてるんだと感じました。

「ファクタリングって何だ?」との出会い

同業者の一言がきっかけだった

そんな八方ふさがりの状況で、たまたま飲みに行った同業者の仲間がポロッと言ったんです。

「山田さん、ファクタリングって知ってる?うち、それで急場をしのいだことあるよ」

ファクタリング?
正直、その時まで名前くらいしか知りませんでした。

最初は正直、かなり怪しかった

家に帰って、すぐにインターネットで調べてみました。

「売掛債権を売って、早期に現金化する」

仕組みはなんとなく分かりましたが、どうにも胡散臭い感じがしてね。
「これって、闇金みたいなもんじゃねえのか?」ってのが、最初の正直な感想です。

手数料も、銀行の金利と比べたらめちゃくちゃ高い。
でも、もう他に選択肢がなかったんです。

ネット検索と3社への問い合わせ

その夜、俺は覚悟を決めて、ネットで見つけたファクタリング会社3社に問い合わせのメールを送りました。

翌朝、すぐに各社から電話がかかってきました。
電話一本かけるのにも、手が震えましたよ、正直なところ。

でも、どの会社の担当者も、意外なくらい丁寧でね。
こっちの切羽詰まった状況を、親身になって聞いてくれました。

契約までの流れと心の葛藤

3社と話してみて、手数料や入金までのスピード、担当者の対応を比べました。

「本当にこの会社で大丈夫なのか?」
「もっと安いところがあるんじゃないか?」
「騙されてるんじゃないか?」

頭の中は、不安と葛藤でいっぱいでした。
でも、一番対応が早くて、俺の不安な気持ちを汲んでくれた一社に賭けてみることにしたんです。

「これでダメなら、もう腹をくくるしかない」
そんな思いでした。

800万円、4日で着金——実際の流れと内訳

申込から審査、契約、着金までの全行程

実際に申し込んでからの流れは、驚くほどスピーディーでした。

  1. Webで申し込み: 月曜の午前中に申し込みました。
  2. 必要書類の提出: 請求書や通帳のコピーをメールで送付。
  3. 審査・ヒアリング: その日の午後に電話で簡単なヒアリングがありました。
  4. 契約: 翌日の火曜日には契約内容が送られてきて、オンラインで契約を締結。
  5. 着金: そして木曜日の午後、会社の通帳に振り込みがあったんです。

申し込みから、たったの4日でした。

手数料6%——高いか安いか?

今回、俺が利用したファクタリングの内訳はこうです。

  • 売却した売掛金: 800万円
  • 手数料: 6%(48万円)
  • 実際に入金された額: 752万円

手数料48万円。
この金額だけ見たら、めちゃくちゃ高いです。
銀行だったら、こんな金利ありえないですからね。

でも、俺はこの48万円で「時間」と「安心」を買ったんだと思ってます。
これで従業員に賞与を払える。
会社が潰れる危機を回避できる。

そう考えたら、このコストは必要経費だったと、今は胸を張って言えます。

関連記事:手数料6%は高い?安い?町工場親父の正直な感想

利用した会社の対応と印象

今回利用した会社の担当者さんは、終始こっちの不安な気持ちに寄り添ってくれました。

専門用語を使わずに分かりやすく説明してくれたし、「社長、ご不安ですよね。でも、大丈夫ですよ」って言葉に、どれだけ救われたか分かりません。
ただの事務的なやり取りじゃなかったのが、本当にありがたかったですね。

入金確認の瞬間の安心感

木曜の午後、嫁さんから「入金あったよ!」って電話があった時、俺は工場の隅で一人、膝から崩れ落ちそうになりました。

すぐに銀行に行って通帳に記帳して、そこに並んだ「8,000,000」っていう数字を見た瞬間、本当に体の力が抜けました。
「助かった…」
心の底から、そう思いましたね。

ファクタリングを使って分かったこと

緊急時には“早さ”が一番の武器

今回の一件で学んだのは、資金調達にはいろんな選択肢があって、それぞれに役割があるってことです。

銀行融資は、金利が安くて大きな金額を借りられるけど、時間がかかる。
ファクタリングは、手数料は高いけど、とにかく早い。

どっちが良い悪いじゃなくて、状況に応じた使い分けが大事なんです。
特に、緊急時には「早さ」が何よりの武器になるってことを、身をもって知りました。

手数料は“保険料”と割り切る考え方

高い手数料は、やっぱりネックです。
でも、これは会社の存続がかかった時の「保険料」なんだと、俺は割り切ることにしました。

資金繰りがショートして、会社が倒産しちまったら、元も子もないですからね。
安心を買うためのコスト。
そう考えるようにしています。

銀行融資との使い分けのコツ

この経験を経て、うちの会社の資金調達の考え方は変わりました。

  • 平時・設備投資: 時間をかけて、金利の安い銀行融資を計画的に利用する。
  • 緊急時・急な資金需要: スピード重視でファクタリングを利用する。

この使い分けができるようになったのが、一番の収穫かもしれません。

失敗しない業者選びのポイント

もし、これからファクタリングを使おうと思ってる社長さんがいたら、これだけは伝えたいです。

  • 1. 必ず複数の会社から見積もりを取ること
  • 2. 手数料の内訳をしっかり確認すること
  • 3. 契約書の内容を隅から隅まで読むこと(特に「償還請求権」の有無は重要です!)
  • 4. 担当者の対応が信頼できるか見極めること

焦ってる時ほど、こういう基本的なことが大事になります。

守りの経営から攻めの経営へ

資金繰りの不安が減って変わった判断基準

ファクタリングという武器を手に入れてから、不思議なことに、経営に対する考え方が少し変わりました。

以前は「支払いは大丈夫か?」って、常に守りの姿勢でした。
でも、手元にキャッシュがあるっていう安心感は、心にすごい余裕を生むんですね。

新規受注も臆せずチャレンジできるように

資金繰りの不安が減ったことで、以前なら「ちょっとリスクが高いかな」と断っていたかもしれない大口の仕事にも、「よし、やってやろう!」と前向きにチャレンジできるようになりました。

これが「攻めの経営」ってやつなのかもしれませんね。

従業員の賞与もきちんと出せた喜び

そして何より、あの夏、従業員全員に約束通り賞与を渡せた時のことは忘れられません。

一人ひとりに手渡した時のみんなの嬉しそうな顔。
「社長、ありがとうございます!」って言葉。

ああ、あの時諦めなくて、本当に良かった。
社長やってて、一番嬉しい瞬間でした。

「うちの会社も、まだまだやれる」と思えた瞬間

あの一件を乗り越えて、会社全体が強くなった気がします。
俺自身も、社長として一つ成長できたかな、なんて。

「うちの会社も、まだまだやれるぞ」
心からそう思えた瞬間でした。

まとめ

長々と、俺の体験談にお付き合いいただいて、ありがとうございました。

今回の話をまとめると、こんな感じです。

  • 1. ファクタリングは“怪しい”金融じゃなく、緊急時に頼りになる“使い方次第”の道具。
  • 2. 手数料は高いけど、それは「時間」と「安心」を買うためのコストと考える。
  • 3. 普段は銀行融資、緊急時はファクタリング。この使い分けが経営の安定につながる。
  • 4. 利用する時は、焦らずに信頼できる業者をしっかり選ぶことが何より大事。

俺のこの経験が、今まさに同じように歯を食いしばって頑張っている、全国の社長さんたちの何かの役に立てば、こんなに嬉しいことはありません。

正直なところ、本当に良い勉強になりました。
これが、俺がファクタリングを初めて使ってみた、ありのままの結論です。

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