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町工場社長の資金調達日記 – ファクタリングで変わった経営

埼玉の町工場を経営する社長が、ファクタリングとの出会いで変わった日々を率直に記録。資金繰りの悩みから解放され、攻めの経営に転換した実体験を包み隠さず発信します。

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手数料6%は高い?安い?町工場親父の正直な感想

Posted on 2025年7月14日2025年7月27日 by 山田太郎

どうも!
埼玉県川口市で「山田精密工業」っていう小さな町工場をやってる、社長の山田太郎です。

従業員とその家族の生活を守るために、毎日油にまみれて頑張ってます。

今日は、俺たちみたいな中小企業の経営者が一番気になるであろう「お金」の話。
特に、最近よく聞くようになったファクタリング手数料について、俺自身の体験を正直に話そうと思います。

「ファクタリングって便利そうだけど、手数料が高いんじゃないの?」
「実際、手数料6%って言われたら、それって高いの?安いの?」

そんな風に思ってる社長さん、多いんじゃないでしょうか。
何を隠そう、俺も最初はそうでしたから。

この記事では、俺が初めてファクタリングを使った時のリアルな気持ちと、町工場の親父としての正直な感想をお届けします。

関連記事:初めてのファクタリング – 800万円を4日で調達した話

目次

  • 1 きっかけは支払いサイト延長と賞与資金のピンチ
  • 2 初めてのファクタリング体験と6%の重み
  • 3 利用を重ねて見えた“6%の価値”
  • 4 「高いか安いか」は立場とタイミング次第
  • 5 読者への正直なアドバイス
  • 6 まとめ

きっかけは支払いサイト延長と賞与資金のピンチ

あれは忘れもしない、数年前の夏のことでした。
うちみたいな町工場は、取引先からの入金があって、ようやく飯が食えるわけです。

ところが、その生命線が揺らぐ事態が起きたんです。

現金が足りない!いつもの資金繰りが通用しなかった話

一番大きな取引先から、突然「支払いを90日から120日に延ばしてほしい」って連絡があったんです。
3ヶ月後に入るはずだった金が、4ヶ月後になる。
たった1ヶ月の差ですけど、これがとんでもなくデカい。

それに加えて、運悪く、新規の大きな仕事が入って材料費がドカンと先に出ていく。
手元の現金はどんどん減っていくのに、入ってくる予定の金は先延ばし…。

まさに、絵に描いたような資金ショート寸前の状態でした。

銀行の審査待ちに間に合わない現実

もちろん、真っ先にメインバンクに相談に行きましたよ。
でも、ご存知の通り、銀行の融資ってのは時間がかかる。
書類を揃えて、審査してもらって…なんてやってたら、あっという間に1ヶ月くらい経っちまう。

でも、こっちには待ったなしの支払いがあるんです。

  • 従業員たちの夏の賞与
  • 材料の仕入れ代金
  • 工場の家賃や光熱費

特に、従業員の賞与だけは絶対に遅らせるわけにはいかない。
「従業員とその家族を守るのが社長の仕事」っていうのが、俺の信念ですから。

もう、どうしようもなくて、夜も眠れない日が続きました。

同業者のひと言がきっかけで動き出した

そんな時、昔からの付き合いがある同業者の社長と話す機会があって、金のことで弱音を吐いたんです。
そしたら、そいつがポロッと。

「山田さん、ファクタリングっての、使ってみたらどうだ?」

正直、その時の俺は「ファクタリング?なんだそりゃ、怪しいな」って思いましたよ。
でも、藁にもすがる思いで、そいつに詳しく話を聞いて、自分でもインターネットで必死に調べました。

初めてのファクタリング体験と6%の重み

調べてみると、ファクタリングってのは、要は「入金待ちの請求書(売掛金)を買い取ってもらって、先にお金をもらう」仕組みのこと。
これなら、銀行の融資が間に合わなくても、資金を作れるかもしれない。

そう思って、思い切って3社くらいに連絡を取ってみたんです。

「正直、怪しいと思った」…最初の印象

電話口の対応は丁寧だったけど、やっぱり心のどこかで「本当に大丈夫か?」っていう疑いはありましたね。
だって、銀行でもない会社に、うちの大事な請求書を渡すわけですから。

でも、担当者の人が俺みたいな町工場の状況を親身に聞いてくれて。
「山田社長、大変でしたね。うちならお力になれますよ」って言ってくれた時、少しだけ安心したのを覚えてます。

申込から入金までの流れをリアルに再現

俺がやったのは、だいたいこんな感じでした。

  1. 電話で相談: 会社の状況と、いくら必要かを伝える。
  2. 書類提出: 買い取ってほしい請求書と、会社の決算書なんかをメールで送る。
  3. 審査・見積もり: すぐに審査してくれて、翌日には「手数料6%で800万円まで買い取れます」って連絡が来た。
  4. 契約・入金: 契約書を交わしたら、その2日後には本当に会社の口座に現金が振り込まれてた。

申込からたった4日で、800万円が入金されたんです。
銀行じゃ絶対にありえないスピードでしたね。

手数料6%(48万円)を見て思ったこと

通帳に振り込まれた金額を見て、まず思ったのは「助かった…」っていう安堵の気持ち。
でも、同時に手数料の計算もしましたよ。

800万円の6%だから、48万円。

「高い」と感じた瞬間

48万円って言ったら、うちみたいな町工場にとっては大金です。
新品の工具だって買えるし、従業員と美味いもん食いに行ける。

そう考えた瞬間、「うわ、やっぱり高いな…」って正直思いました。
銀行で借りる金利とは比べ物にならないですからね。

でも「助かった」という実感

でも、その一方で、こうも思ったんです。

「この48万円がなかったら、従業員の賞与は払えなかったかもしれない」
「資金繰りがショートして、会社がどうなってたか分からない」

そう考えたら、この48万円は、会社を守るための必要経費だったんだって。
ただ「高い」だけじゃなくて、「このおかげでピンチを乗り越えられた」っていう実感が、確かにありました。

利用を重ねて見えた“6%の価値”

最初の緊急事態を乗り越えてから、俺はファクタリングを年に数回、計画的に使うようになりました。
賞与の時期とか、大きな設備投資で現金がガクッと減る時とかですね。

そうやって利用を重ねるうちに、手数料に対する考え方も少しずつ変わってきたんです。

緊急時のスピードと安心感

何よりも価値があるのは、やっぱり「スピード」です。
「来週までにまとまった金が必要だ!」なんていう緊急事態は、中小企業にはつきもの。
そんな時に、数日で資金を調達できるっていうのは、何物にも代えがたい安心感につながります。

銀行融資ではできない柔軟さ

ファクタリングの審査で重視されるのは、うちの会社の業績よりも、請求書の発行先である「取引先の信用力」なんです。
だから、ちょっと赤字が出た期でも、ちゃんとした取引先への請求書があれば利用できる。
この柔軟さは、銀行融資にはない大きなメリットですね。

手数料よりも「使い道」がカギ

今になって思うのは、手数料が高いか安いかだけを気にするんじゃなくて、その金で何をするか、つまり「使い道」が一番大事なんだってことです。

攻めの経営を支える一手

ファクタリングで資金繰りに余裕ができたおかげで、うちの会社は「守り」から「攻め」の経営に変わることができました。

  • 最新のNC旋盤を導入: 今まで断っていたような複雑な加工も受けられるようになった。
  • 若手技術者を採用: 将来のために、新しい血を入れることができた。
  • 従業員の賞与をアップ: みんなの頑張りに、ちゃんと形で応えられるようになった。

もし、あの時ファクタリングを使わずに、資金繰りの不安を抱えたままだったら、こんな「攻めの投資」は絶対にできなかったでしょうね。

従業員への賞与を守れた意味

結局、俺にとって一番大きかったのは、従業員との約束を守れたことです。
社長が金のことでビクビクしてたら、従業員も不安になる。
ファクタリングのおかげで、社長がドーンと構えていられる。
その安心感が、会社の雰囲気も良くしてくれたと思ってます。

「高いか安いか」は立場とタイミング次第

じゃあ、結局のところ、手数料6%ってのは高いのか、安いのか。
俺の今の答えは、「それは会社の状況と、金の使い道による」です。

町工場経営者としての視点

ただ数字だけ見れば、銀行の金利に比べて高いのは事実。
でも、俺たち町工場の経営っていうのは、数字だけじゃ測れないことがたくさんあるんです。

比較項目銀行融資ファクタリング
スピード遅い(数週間〜)速い(最短即日)
審査の基準自社の業績・担保取引先の信用力
手数料/金利低い高い
価値安定した時の大きな投資緊急時の命綱・攻めのきっかけ

この表を見てもらうと分かる通り、どっちが良い悪いじゃなくて、役割が全然違うんですよね。

保険料としての“割り切り”

俺は今、ファクタリングの手数料を「万が一の時のための保険料」だと考えてます。
急な病気や事故に備えて保険に入るのと同じで、会社の「もしも」の時に、事業を止めないための保険。
そう考えれば、手数料も納得できるコストだと思えるようになりました。

「うちの会社では」こう使っている

だから、うちの会社ではこう使い分けてます。

  • 普段の運転資金や長期的な設備投資: メインバンクからの融資
  • 急な資金需要や、攻めの投資のきっかけ: ファクタリング

両方の良いところを理解して、うまく付き合っていくのが、俺たちみたいな小さな会社にとっては一番賢いやり方なんじゃないかな。

読者への正直なアドバイス

もし、今あなたがファクタリングを検討しているなら、町工場の親父としていくつか伝えたいことがあります。

利用前に知っておくべきポイント

  • 手数料の相場を知る: 2社間(取引先に内緒)か、3社間(取引先の協力が必要)かで手数料は大きく変わります。 一般的に、3社間の方が安いです。
  • 手数料以外の費用も確認する: 事務手数料とか、契約書の印紙代とか、細かい費用がかかる場合もあるんで、契約前によく確認してください。
  • 悪徳業者に注意する: 相場より異常に高い手数料を提示してきたり、契約内容が不透明な業者は絶対にダメです。

業者選びで後悔しないために

俺が思うに、一番大事なのは「担当者が信頼できるかどうか」です。
こちらの状況をちゃんと理解して、親身に相談に乗ってくれる人。
そういう担当者がいる会社を選ぶのが、後悔しないコツだと思います。
何社か話を聞いてみて、一番しっくりくるところを選ぶのがいいですよ。

6%を「損」じゃなく「投資」にするには

手数料をただの「コスト」で終わらせないでください。
その金で何を生み出すのか、どうやって会社を良くしていくのか。
そのビジョンがあれば、手数料は未来への「投資」に変わります。
ぜひ、前向きな使い道を考えてみてください。

まとめ

長々と話しちまいましたが、俺が伝えたかったのはこういうことです。

  1. 手数料6%は、状況次第で高くも安くもなる。
  2. 緊急時には、スピードと安心感という代えがたい価値がある。
  3. 資金繰りの不安を解消し、「攻めの経営」へのきっかけになる。
  4. 手数料は「コスト」ではなく、未来への「投資」と考えることが大事。
  5. 銀行融資とファクタリング、両方の特徴を理解して賢く使い分けるのが吉。

ファクタリングは、俺たちみたいな中小企業にとって、間違いなく強力な武器になります。
でも、それはあくまで道具。
どう使うかは、社長であるあなた次第です。

この記事が、資金繰りで悩んでいる日本中の社長さんたちの、何か少しでもヒントになれば、こんなに嬉しいことはありません。

それで、皆さんはどう思いますか?
あなたの会社にとって、ファクタリングはどんな存在になりそうでしょうか。
よかったら、あなたの考えも聞かせてください。

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